環境目標と活動実績

2015年4月に制定したNisshaグループ環境目的は、2015年度から2017年度までの3年間の国内Nisshaグループの環境中期目標です。2015年度は、その初年度にあたります。各工場や取り組み部門がそれぞれの環境目標を達成することにより、国内Nisshaグループ全体の環境目的の達成を目指しました。

ISO14001認証取得サイトは、環境リスクマネジメントとリスク低減対策に取り組み、すべての対象サイトにおいてリスクを一段階下げることができました。また、緊急事態訓練を重点的に実施し、事故を未然防止できる体制を確立しました。ナイテック・プレシジョン・アンド・テクノロジーズ(NPT)姫路工場は、夜間に薬液漏洩訓練を実施。NPT加賀工場は、雨水の管理システムを強化しました。その結果、前年度に引き続き環境事故0件を維持し、環境目的を達成しました。

地球温暖化防止のCO2排出量原単位管理の取り組みにおいては、国内Nisshaグループ主要サイト全体で、2014年度実績を1.00とした場合の2015年度は0.92となり、0.99以下とする目標を達成しました。工場ごとの実績では、NPT加賀工場とナイテック工業(NII)甲賀工場で目標を達成、NPT姫路工場とナイテック印刷(NPC)八千代工場では、目標の達成には至りませんでした。NPT加賀工場では、生産量の増加や効率改善の取り組み、さらには小集団活動による改善活動などが、大幅な改善につながりました。CSR委員会環境安全部会では、この原単位管理をマテリアリティ(重要課題)に選定し、2016年度も改善活動を継続します。

廃棄物削減の取り組みでは、国内Nisshaグループ主要サイト全体の2014年度の廃棄物発生率を1.00とした場合の2015年度は0.86となり、前年度比 1%以上削減との目標を達成しました。工場ごとにみると、NPT加賀工場は前年度を1.00として、2015年度は0.68となり、生産量の増加と改善活動により大幅に目標を達成しました。NPT姫路工場は、0.96となり、生産量が減少していながらも、小集団活動による改善と歩留まり向上により、目標を達成しました。NII甲賀工場は、生産量は大幅に増加しましたが、小ロット化や高品質製品への対応のため目標は未達成となりました。NPC八千代工場の生産量は減少しましたが、目標を達成しています。NPC京都工場は、小集団活動による改善活動を行いましたが目標は未達成でした。ゼロエミッションについては、NPT加賀工場で埋め立て廃棄物の排水汚泥削減取り組みにより、再生再資源化率が前年度88.1%に対して、2015年度は91.8%まで改善しました。

有害化学物質削減では、NPT加賀工場で排水処理方法の見直しによる投入薬剤の使用率削減に取り組み、目標を達成しました。NII甲賀工場は、トルエン・キシレンなどの有機溶剤の使用率削減に取り組みましたが、生産量の減少や小ロット化などが影響し、目標は未達成でした。一方、廃溶剤の有価物化に継続して取り組み、再資源化とコスト削減に貢献しています。

2015年度からの新たな取り組みとして、環境配慮設計を環境目的に追加しました。これは、製品や生産工程の設計段階に、環境配慮や環境負荷低減の視点を取り込むというものです。まず、ディバイス事業部の無線センサーネットワークやタッチパネルの狭額縁化の工程で取り組み始めました。また、NPT加賀工場では環境負荷の少ない洗浄薬剤への変更、NPT京都工場では生産工程の改善による輸送時の環境負荷低減などに取り組んでいます。

Nissha環境目的

1. 汚染の予防
目標:環境事故 0件(環境事故は、工場外にまで影響を及ぼすものを指す)
2017年度末までに、環境リスクの「可能性」を下げる(リスクレベルを一段階下げる)


認証取得範囲のサイトは、ハザード評価リストでH2以上と評価された環境リスク(注1) に対してリスク低減対策を行う (リスクレベルを一段階下げる取り組みを行う)
  ※対策実施後、ハザード評価で重大性が変化しない場合もある
  ※H2以上は、ハザード評価リストでリストアップした工場外にまで環境影響が及ぶハザード
     を指す
  ※H2は従来の維持管理項目にあたる。定められた手順により対応に努めること
(注1) 環境ハザードのリスクレベルを「重大性」と「発生の可能性」からマトリクスで 9段階に評価した値
          (リスクレベルの高い順に、VH、H1、H2、H3、H4、L1、L2、L3、VL)


2. 地球温暖化防止
目標:2017年度までに
CO2排出率(原単位)を3%以上削減する 
基準:2014年度実績平均値
省エネ法「特定事業者」に該当する会社は、中長期計画に記載した対策項目を実施する

認証取得範囲のサイトは、業務改善(効率改善)、品質改善により、生産量などをベースにした原単位で、CO2排出率を毎年 前年度比 1%以上削減する
  ※各組織はKPI、品質目標を環境目標に設定してもよい
  ※省エネ法「特定事業者」に該当する会社は、省エネ法で報告した原単位を基準とする
  ※取り組みによる増減把握には、排出係数としてデフォルト値(0.555kg-CO2/kwh)を使用する

3. 廃棄物の削減
目標:2017年度までの廃棄物発生率(原単位)を、全社で3%以上削減する
基準:2014年度実績平均値

(1) 廃棄物の発生率抑制
認証取得範囲のサイトは、業務改善(効率改善)、品質改善により、生産量などをベースにした原単位で、廃棄物発生率を毎年 前年度比 1%以上削減する
  ※各組織はKPI、品質目標(不適合品率や直行率など)を環境目標に設定してもよい
  ※ CO2排出率原単位と同じ指標でなくても良い(生産mでなく生産件数でも良い)
(2) ゼロエミッションの推進
達成している事業場は、維持管理とする。未達成の事業場は、ゼロエミッション達成に取り組む。
(3) 廃棄物処理コストリダクションの推進
二社購買・三社購買の推進および有価物化の取り組みによりコストリダクションを実践する。

4. 有害化学物質の削減
目標:認証取得範囲のサイトでの有害化学物質の使用率低減

{ (使用量又は購入量)/(生産量、処理量または件数) }の低減に取り組む
(目標値は認証取得範囲のサイトで設定する)

5. 設計段階での環境視点
目標:製品設計段階に省エネ・省資源・耐久性・リサイクルなどの視点を取り込む
生産工程設計段階で環境に配慮し、生産における環境負荷を低減する

2015年度の実績と評価

1. 汚染の防止

実績
2015年度、Nisshaグループで環境事故の発生はありませんでした。
評価:○
2015年度は、認証取得サイトのNII甲賀工場・津工場、NPT姫路・加賀・京都工場、NPC八千代工場、ニッシャビジネスサービス(NBS)の各社がハザード評価リストを作成し環境リスクの低減対策に取り組みました。 上記のサイトでは、主に薬品の漏洩訓練が実施されました。なかでもNPT姫路工場では、夜間の緊急事態訓練が行われ、汚染予防の取り組みが進みました。また、NPT加賀工場では雨水管理が強化され、さらに緊急事態対応策として、監視システムから携帯電話への緊急通報システムがあらたに構築されました。

2. 地球温暖化防止

実績
2014年度の国内Nisshaグループ主要サイト全体のCO2排出率(原単位)実績を1.00とした場合、2015年度は、0.92となり目標を達成しました。
評価:○
2014年度の実績を1.00とした場合、NPT加賀工場の2015年度実績は0.64となり大幅に改善されました。生産量の増加に加え、小集団活動の取り組みによる効率改善が、原単位削減目標の達成につながりました。NII甲賀工場も0.86となり原単位削減目標を達成。NPT姫路工場は1.15、NPC八千代工場は1.02となり、目標の達成には至りませんでした。

課題:近年、安定した原単位管理が難しくなっています。各工場で省エネの取り組みを推進していますが、原単位が生産量に影響されることが多く見うけられます。適切な原単位管理を続けていくために、CSR委員会環境安全部会での取り組みを通して、原単位管理の再構築を進めていきます。

3. 廃棄物の削減

(1) 廃棄物の発生率抑制

実績
2014年度の国内Nisshaグループ主要サイトの廃棄物発生率を1.00とした場合、2015年度の廃棄物発生率は、0.86となり、目標を達成しました。
評価:○
2014年度の実績を1.00とした場合、NPT加賀工場は0.68となりました。生産量の増加と改善活動が目標の達成につながりました。NPT姫路工場(廃棄物発生率0.96)は、生産量は大幅に減少したものの、小集団活動の改善活動により歩留まりが向上したため、目標を達成しています。
NII甲賀工場は生産量が大幅に増加しましたが、小ロット化や高品質の製品対応が影響し、原単位目標が未達成でした。NPC八千代工場は生産量が減少しましたが、目標を達成しています。NPC京都工場では、小集団活動による改善活動に取り組んだものの、目標達成には至りませんでした。

(2) ゼロエミッションの推進

実績
NPT加賀工場では汚泥が埋立処分となっており、排水処理の汚泥削減の取り組みを継続しています。再生再資源化率は91.8%となり、ゼロエミッション(再生再資源化率99.5%以上)は未達成でした。
評価: X

(3) 廃棄物処理コストリダクションの推進

実績
NII甲賀工場、NPT京都工場で有価物化の取り組みに力を入れています。
評価:○
NBSは、有価物の選別・売却などにより、国内Nisshaグループの廃棄物の有価物化に貢献しています。

4. 有害化学物質の削減

実績
NPT加賀工場では排水処理方法を改善しました。NPT姫路工場・加賀工場では、生産工程で使用する薬品の削減に取り組んでいます。特に、小集団活動の改善活動で使用薬剤の削減に注力しています。NII甲賀工場では、生産の多品種化が影響し、トルエン・キシレンの使用率目標が未達成となりました。
評価:△
課題:使用率について、多品種や特殊工程の印刷での使用率の設定条件が課題となっています。

5. 設計段階での環境視点

実績
ディバイス事業部での無線ネットワークの取り組みやタッチパネルの狭額縁化で、環境配慮の視点が取り入れられました。また、NPT京都工場では、輸送削減のための生産工程の見直しを行い、環境負荷低減に貢献しています。
評価:○
課題:環境配慮設計の評価システムを、環境マネジメントシステムへ落とし込んでいく仕組みが課題となっています。

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