貿易管理

貿易管理体制の強化

日本写真印刷の貿易管理の取り組みは、2010年4月の「貿易管理プロジェクトチーム」の発足にさかのぼります。社内に適正な輸入管理体制を構築することを目的に、翌2011年には「貿易管理委員会」を発足させ、本格的な運用を開始しました。2012年5月に開催した第一回貿易管理委員会総会において、外国為替および外国貿易法(外為法)を中心とした安全保障貿易管理業務の強化と、関税法に基づく適切な貿易管理を基本としたAEO特定輸出者承認の取得に向けて活動することを確認。2014年6月には同認証を取得し、翌年2015年6月にはAEO特例輸入者承認を取得しました。

当社の売上高に占める海外向け売上は増加傾向にあり、2015年度は73.6%となりました。貿易管理の取り組みは、当社の事業継続の上で必須課題となっています。

海外向け売上高比率

海外向売上高比率

貿易管理体制

貿易管理委員会は、2016年度よりCSR委員会の中の貿易管理部会として活動しています。同部会は、社長より委任を受けた執行役員が部会長を務め、貿易管理の強化を進めています。また、各事業部、コーポレート部門、国内関連会社に貿易管理部員・部門管理者を置き、日々の業務における管理の徹底を図っています。

海外関連会社への展開として、2015年度は貿易管理部会事務局が海外拠点を訪問し、社員教育を進めました。2016年度は、社員教育に加え、海外関連会社の貿易管理体制の構築に当たる計画です。

貿易管理体制図

貿易管理体制図

AEO認証取得状況

AEO特例輸入者認証

日本写真印刷は、2014年6月のAEO特定輸出者認証取得に続き、2015年6月15日付で特例輸入者認証を取得しました。2016年5月末現在、特例輸入者認証・特定輸出者認証の両方を取得している企業は全国で57社となっています。当社は早期に両認証を取得し、安全で円滑な国際物流の体制を整備しています。

また、Southern Nissha(マレーシア)は、2014年10月にAEO特定輸出者認証と特例輸入者認証を同時に取得しています。

2015年度の取り組みと今後の課題

2015年度は前年に引き続き、安全保障輸出管理を強化するとともに、貨物だけではなく、役務(技術情報)の輸出管理の運用を進めました。一方、AEO特例輸入者認証の取得に向けた取り組みも展開しました。各事業部の貿易管理部員を中心に事務局会議を毎月開催する中、全社的な貿易管理の取り組み強化の一環として、参加者の対象を絞り込んだ階層別研修会を実施。基礎的な知識の習得を狙いとした全社員対象の研修会、より専門的な貿易関連業務の知識習得を目指す管理職および貿易関連業務者向け研修会、さらに、役員向けの研修会も実施しました。また、特例輸入者認証の取得をしたことで、輸入規制に基づく「輸入禁制品」や「輸入規制品」の認知が深まり、輸出入のための社内調査件数も、前年に引き続き大きく増加しました。実際の輸出入に必要な輸出入関連書類の記載や申告に関するルールの再徹底にも、引き続き取り組んでいます。

輸出入貨物の厳格な管理は社会からの要請であると同時に、事業をグローバル市場に展開する当社にとって、お客さまへのサービス向上につながる重要な取り組みです。特定輸出者承認に続き特例輸入者承認を取得したことによる相互認証メリットを最大限に生かしながら、さらに全社レベルで、適正な貨物管理の徹底と社員のセキュリティ意識の向上を図る継続的な取り組みが重要と考えています。

これまで以上に安全確保と作業品質向上、コンプライアンスへの取り組み強化を推進し、お客さまのご要望にお応えできる安全・安心かつスピーディーな国際物流サービスの提供に努めます。

コラム ~AEO(Authorized Economic Operator)制度~

近年、国際物流におけるセキュリティ対策の強化が強く求められるようになりました。国際物流がますます活性化する中、貿易のセキュリティの確保と物流の円滑化を両立させることが、大きな課題となっています。AEO制度は、税関と民間企業とのパートナーシップの構築により、その両立を目指す制度です。特定輸出申告制度、特例輸入申告制度などがあり、国際貿易のセキュリティ管理と法令順守の体制が整備された事業者がAEO事業者に認定され、国際標準に則って、手続きの迅速化などの優遇措置が与えられます。

Page top