成形同時加飾技術 IMD、IML

複雑な3D形状に機能やデザインを忠実に再現
世界のデザイナーが注目する樹脂の加飾技術

概要

IMD sample

NISSHAのIMD、IMLは、金型の中に機能や絵柄を印刷したフィルムをはさみ、そこに溶けた樹脂を流し込むことで成形と同時に機能や絵柄を樹脂に加飾する、画期的な「成形同時加飾技術」です。複雑な3D形状の樹脂製品に、質感や風合いといった豊かな表現も施すことができます。
従来の塗装やシルク印刷、パッド印刷などの伝統的な工法に代わり、デザイナーの美に対する高度な要求を唯一具現化できる工法として、いまやIMD、IMLの名は自動車の内装や、家電をはじめとした業界で広く知られています。
私たちはこれからも世界のさまざまな製品をより多彩に、そして美しく飾っていきます。


※IMDは、日本写真印刷株式会社の登録商標です。「In-mold Decoration」の略語で、射出成型の金型内で転写箔を用いて、加飾と成型を同時に行う技術であることから名付けられた当社独自の造語です。

主な特長・メリット

  • 大量生産時に大きなコストメリットを発揮します。
  • 成形と加飾、2つの工程を同時に行えるため、スペース・時間コストの効率性が高まります。
  • インキ層が薄いため、製品中に含まれるVOC(揮発性有機化合物)が大幅に削減されるだけでなく、歩留まりが良いため、廃棄物の削減やエネルギーの効率的な使用が可能となります。
  • 有機溶剤などによる環境汚染に細心の配慮をし、クリーンな環境下で作業を行います。
  • メタリック、パール、光沢、マット、木目、ピアノブラック、表面テクスチャなど、多様な意匠表現が高度な位置合せ精度で可能です。
  • 複雑な3D曲面に加飾できます。
  • 優れた光学特性や耐磨耗性などの機能性があります。

用途

自動車(内外装)、家電、コンシューマーエレクトロニクス、化粧品、文具、住宅設備 など

IMDサンプル

IMDサンプル

工法ラインアップ

NISSHAの成形同時加飾技術には数種類の工法ラインアップがあり、お客さま商品パーツの素材、形状・サイズなどに合わせ、ご希望のデザイン・意匠と機能を実現する最適な工法を提案します。

詳細はこちらのカタログをご覧ください

IMD (Type-TR)

意匠のみを成形時に転写、高品位な意匠性と低コストを両立

IMD Type-TRは、フィルム(転写箔)に印刷された意匠のみを成形時に樹脂表面へ転写し、フィルムは取り除きます。射出成形の金型内で、フィルムによる同時加飾を行うことで、工程数を減らすことができます。位置合わせ加飾による高品位な意匠性と低コストが両立できる工法です。


  • 高精度な位置合わせが可能
  • 成形前後のフィルム余白のトリミングが不要
  • 木目、金属、幾何学模様など複数のデザインの組み合わせが、同一面に再現可能

IMD Type-TR

IMD (Type-S)

高い絞り形状に、鮮明な絵柄を加飾

Type-Sは、フィルムを厚くすることでより高い絞り性を実現し、より複雑な3D形状の樹脂製品への鮮明な絵柄の加飾を可能にしました。
過熱して軟化させた意匠フィルムを金型内に沿わせて射出成形し、その後、不要部分をトリミングします。


  • 高い絞り形状に対応し、歪みが少ないシャープなパターンを加飾可能
  • アクリルフィルム表層の採用により、高い物性でありながら深みのある高品位な外観との両立を実現
  • プロセスが短縮され、自動化された省力化システム

IML (IMD Type-P)

高い物性と深みのある高品位な外観を演出

IML (IMD Type-P)は、最も厚いフィルムを扱うシステムです。あらかじめ印刷、フォーミング、カットされたフィルムを成形金型内に挿入する工法で、複雑な形状への加飾に最も適しています。高い物性と深みのある高品位な外観(つや消し処理も可能)との両立も実現しています。
加熱して軟化させた意匠フィルムを、フォーミング用の型に沿わせてプレフォーム。不要部分をトリミングし、射出成型により樹脂と一体化させます。


  • 最も高い絞り形状(3D形状)に対応、歪みが少ないシャープなパターンを加飾可能
  • 表層に透明フィルムを採用することにより、高い物性でありながら深みのある高品位な外観との両立を実現

IML (IMD Type-P)

プロセス紹介動画

IMD成形品を作成する工程がご覧いただけるショートムービーです。

ターンキーシステム

IMD Type-TR ターンキーシステム

NISSHAは、あたかも鍵を差し込めばすぐに使えるかのように利便性に優れた“ターンキーソリューション”をお客さまに提供しています。各種成形品の設計から生産までの全プロセスをNISSHAがコントロール。お客さまの最適な工程の選定とそれを実現するシステムを提案し、そのなかで発生する各事業者との連絡業務や調整もNISSHAがお引き受けいたします。お客さまはNISSHAに発注後、工程をモニターすることができ、生産計画のフォローアップが容易にできます。もちろんNissha自身が成形メーカーとして製品を供給することも可能です。また、IMD箔や金型、箔送り装置など製品単体での供給にも対応。お客さまの生産に対して最もメリットのあるかたちで製品を提供しています。

IMDターンキーシステムのプロセス

IMD箔

グラビア印刷工法にて印刷されます。フィルムには機能層、色柄層(意匠層)を印刷します。通常6色-7色までの色使いが可能ですが、掛け合わせ技術を使うことによりそれ以上の色数にも対応が可能です。

また、真空蒸着工法にてフィルムに金属を薄膜形成し金属箔を作ることも可能です。この工法は、わずか数時間の間に1,000Mもの長さのフィルムに金属を塗布出来る工法として、業界最先端を行く技術です。
この真空蒸着工法は高度な意匠性を再現するための手段として、世界中の工業デザイナーが注目する技術です。

IMD金型

IMD金型

IMDにはプラスチック成形のための高精度な金型が不可欠です。意匠を再現するIMD箔と、樹脂を流し込むIMD金型が高次元で両立してこそ、世界のデザイナーが渇望する製品が生まれるのです。
NISSHAは金型技術最先端を行く日本で金型製作技術を蓄積し、様々な3次元形状に対する加飾を可能にしてきました。

NISSHAの金型加工技術は、携帯電話のLCDウインドウ、光学部品にも使われる鏡面加工技術で業界をリードし続けます。

< 金型・生産・供給地域 >
生産地域:日本、中国
供給地域:全世界

箔送り装置

箔送り装置

IMD箔を金型に送り込むための装置。製品サイズに合わせて200mm幅のものから650mm幅のものまでがあります。
現在、世界各国には3,000台のNISSHAの箔送り装置が活躍しており、様々なプラスチック製品をグラフィカルに加飾しています。

成形技術

成形技術

IMD成形にはいわゆる一般成形技術(加飾をしないプラスチック成形技術)にはない“ノウハウ”を必要とします。
そのノウハウを駆使し、プラスチックを溶かす温度、射出する速度、圧力などのパラメーターを最適化。芸術品のような工業製品が成形可能になります。

従来は職人のみが実現できた手作業を大量生産可能にするためには確かな成形技術が必要です。

< 成形に関わるNISSHAのサービス >
  • 成形メーカーへの技術・品質管理指導
  • NISSHAが成形メーカーとなり成形品を供給

派生技術

2Shot-IMD (2色成形)

ロゴ加飾イメージ図

スマートフォン(高機能携帯端末)をはじめとするモバイル機器は、薄型・軽量化が求められています。そのために、外装パーツは限られたスペースでいかにお客さまが求める意匠を再現するかが課題となっています。
2Shot-IMDはその限られたスペースに両面加飾することで深み・立体感を演出する技術です。
また、お客さまの「2Shot-IMDに裏面形状(フックなど)を同時成形し、1パーツに出来ないか?」との声を実現すべく、新たに2色成形技術を組み合わせた技術を開発しました。
意匠性を保持しつつ、工程減やコスト減を実現します。

特長

2色成形品の表面と、樹脂と樹脂に挟まれた中間層の2面に加飾を施すことで、立体感のあるプレミアムな筐体を演出します。

用途

モバイル機器、家電製品、化粧品など

IMD、IMLに関するご要望やご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

日本写真印刷株式会社
産業資材事業部

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