日常生活で利用可能なテーブル型ワイヤレス充電台の試作機を開発
テーブルに置くだけで、スマートフォンとタブレット端末のワイヤレス充電が可能に

2012年11月9日

日本写真印刷株式会社

日本写真印刷株式会社は、株式会社村田製作所が開発した「電界結合方式ワイヤレス充電システム」を利用した、テーブル型ワイヤレス充電台の試作機を開発しました。

 

開発の背景

軽薄短小化するモバイル機器と高速化する通信のニーズが高まる昨今、スマートフォンやタブレット端末を家庭やオフィスで頻繁に充電するケースが増えています。このためACアダプタが必須となる従来の電源供給を必要としない、ワイヤレス充電機能の導入への期待が高まっています。

試作機の詳細

今回の試作機では、テーブル表面に薄くワイヤレス充電用電極を設置することで、従来の家具の外観を損なわず充電機能を付加することに成功しました。試作機ではスマートフォンとタブレットを同時に充電することができるだけでなく、赤外線センサーを組み込むことで人が近づくと電源が自動でONになるなど、日常での利用シーンを考慮した仕様になっています。
また、テーブルだけでなく、床や壁などワイヤレス送電のためのアイテム開発を進めることで幅広い展開を目指します。

試作機の主な特長

スマートフォン、タブレットPCに背面の厚み1.0mm以下のジャケット型受電機を装着することでワイヤレス充電が可能になります。電極の厚みは0.1mm以下であり、モバイル機器および充電台の厚みをほとんど変更することなくワイヤレス充電機能を付与できます。
また、テーブル突板にオーク材を使用し、ワイヤレス充電に関連したアイコンを隠すことで、家具としてデザイン性の高い送電台を実現しました。

人が近づくとタッチセンサーボタンが発光

充電位置が発光

充電開始を示すアナウンス発光

試作機の主な仕様

テーブルサイズ 幅50cm×奥行50cm×高さ47cm、厚み5cm
内蔵ユニット 村田製作所製ワイヤレス充電モジュール
人感センサー
静電容量方式タッチパネル
LED
機能 20W(10W×2)で、複数台同時にワイヤレス電力伝送が可能
人感センサーが利用者を検知、自動的にテーブルのワイヤレス充電機能が起動
テーブル表面が充電位置を示すインジゲート発光、充電開始を示すアナウンス発光
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