決算のポイントと業績の見通し

業績推移  *2023年5月11日更新

NISSHAの業績グラフ

2023年12月期第1四半期(1-3月)決算のポイント

 巣ごもり需要の一巡などにより、産業資材事業の家電向けやディバイス事業のタブレット、産業用端末(物流関連)向けなどの製品需要が弱含んで推移しました。メディカルテクノロジー事業の開発製造受託(CDMO)は、活発な市場環境の下で製品需要が堅調に推移しました。これら需要動向に加えて為替変動の影響などにより、売上高は前年同四半期比で増加しました。営業利益は、製品需要の動向に加え、インフレによるコスト増加や製品ミックス悪化の影響により、前年同四半期比で減少しました。なお、メディカルテクノロジー事業ではインフレに対する生産性や効率性の改善取り組みの結果、収益性が向上しました。
  2022年12月期
第1四半期
実績
2023年12月期
第1四半期
実績
前年同期比

売上高

(百万円)

41,412 42,430 +2.5%

営業利益

(百万円)

2,494 ▲671

税引前利益

(百万円)

3,565 ▲791

親会社の所有者に帰属する四半期利益

(百万円)

3,280 ▲784
産業資材事業: 連結売上高は170億73百万円(前年同四半期比1.7%増)、セグメント利益(営業利益)は5億19百万円(前年同四半期比66.0%減)
加飾分野のモビリティ向けの製品需要は底堅く推移したものの、家電向けは巣ごもり需要が一巡したことによる影響を受けて弱含んで推移しました。一方で、前期に実行した蒸着紙の値上げや為替変動の影響などにより、売上高は前年同四半期比で増加しました。製品需要の動向に加え、インフレによるコスト増加の影響などにより、営業利益は前年同四半期比で減少しました。

ディバイス事業: 連結売上高は148億7百万円(前年同四半期比7.2%減)、セグメント損失(営業損失)は8億68百万円(前年同四半期は14億22百万円のセグメント利益(営業利益))
巣ごもり需要が一巡したことによる影響を受け、タブレットや産業用端末向けなどの製品需要が低迷し、売上高は前年同四半期比で減少しました。需要の減少や製品ミックス悪化の影響などにより、営業利益は前年同四半期比で減少しました。

メディカルテクノロジー事業: 連結売上高は85億25百万円(前年同四半期比27.5%増)、セグメント利益(営業利益)は4億96百万円(前年同四半期比6,627.5%増)
主力のCDMOの製品需要が活発な事業環境の下で堅調に推移し、売上高は前年同四半期比で伸長しました。インフレを背景とした人件費や原材料費の増加などに対し、生産性や効率性の改善に取り組み、営業利益は前年同四半期比で増加しました。

2023年12月期 通期の見通し

 2023年12月期の第2四半期連結累計期間および通期の業績予想につきましては、当第1四半期連結累計期間の実績を踏まえたうえで、最新の製品需要の動向を考慮しました。巣ごもり需要の一巡やサプライチェーン在庫の調整などの影響により、産業資材事業の加飾分野の家電向けやサステナブル資材の蒸着紙、ディバイス事業のタブレットや産業用端末向けなどの製品需要が当初の想定から弱含んで推移する見通しです。これに伴い、売上高、営業利益、税引前利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益および当期利益は前回予想を下回る見通しです。
  前回発表予想 今回修正予想
2023年12月期 2023年12月期
第2四半期
連結累計期間
通期 第2四半期
連結累計期間
通期

売上高

(百万円)

90,700 192,000 83,000 174,500

営業利益

(百万円)

3,200 9,000 ▲800 2,500

税引前利益

(百万円)

3,000 8,500 ▲900 2,000

親会社株主の所有者に帰属する当期(四半期)利益

(百万円)

2,200 6,200 ▲1,100 1,000

業績・財務についての詳しい情報はこちら

経営戦略についての情報はこちら

Page top