CEOメッセージ

NISSHA株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者 鈴木 順也

株主・投資家のみなさまへ

株主・投資家のみなさまには日ごろよりご支援を賜り心から御礼申し上げます。

2023年12月期第2四半期の経営成績

 当第2四半期連結累計期間におけるグローバル経済情勢については、世界的なインフレや金融引き締めなどの動きはあったものの、景気は持ち直しました。アメリカでは景気は緩やかに回復しましたが、ヨーロッパではインフレや内外需の低迷が重石となり景気が停滞しました。中国ではゼロコロナ政策の解除以降、経済が回復し、景気持ち直しの動きがみられました。わが国の経済については、電子部品の生産活動は低迷したものの、自動車の生産活動は底堅く推移し、緩やかな景気回復の動きとなりました。
 このような状況の下、当社の業績については、メディカルテクノロジー事業の開発製造受託(CDMO)の製品需要が、活発な市場環境の下で堅調に推移しました。一方で、産業資材事業の家電向けや蒸着紙、ディバイス事業のタブレットや産業用端末(物流関連)向けなどの製品需要は、巣ごもり需要の一巡やサプライチェーン在庫の調整などにより弱含んで推移しました。製品需要の動向に加え、インフレによるコスト増加や製品ミックスの悪化などが収益を圧迫しました。なお、メディカルテクノロジー事業ではインフレによるコスト増加に対して生産性や効率性の改善に取り組み、収益性が向上しました。
 これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は830億5百万円(前年同四半期比5.9%減)、利益面では営業利益は58百万円(前年同四半期比99.1%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は8億1百万円(前年同四半期比89.9%減)となりました。

2023年12月期の見通し

 2023年12月期の通期の業績予想につきましては、売上高、営業利益は、2023年5月11日発表の前回予想通りに推移する見通しです。
 税引前利益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、当第2 四半期連結累計期間に計上した為替差益による金融収益などにより、前回予想を上回る見通しです。
  2023年12月期 通期
前回発表予想
(2023年5月11日)
今回修正予想
(2023年8月8日)

売上高

(百万円)

174,500 174,500

営業利益

(百万円)

2,500 2,500

税引前利益

(百万円)

2,000 3,100

親会社株主の所有者に帰属する当期利益

(百万円)

1,000 2,000

最後に

 当社のMissionは「人材能力とコア技術の多様性」を成長の原動力に、高い競争力を有した特徴ある製品・サービスの創出により、お客さま価値を実現し、「人々の豊かな生活」の実現に寄与することを掲げています。このMissionのもと、当社グループの中長期の成長と企業価値の向上を目指してまいります。
 株主・投資家のみなさまには、格段のご支援・ご鞭撻をたまわりますよう、よろしくお願い申しあげます。
 
2023年8月8日
代表取締役社長 兼 最高経営責任者

代表取締役社長 兼 最高経営責任者
鈴木順也のご紹介

・出身: 1964年 京都市生まれ
・略歴: 1990年4月 株式会社第一勧業銀行(現株式会社みずほフィナンシャルグループ)に入行
1998年3月 日本写真印刷株式会社(現NISSHA株式会社)に入社
取締役、常務取締役、専務取締役、取締役副社長を経る
2007年6月 代表取締役社長に就任(現職)
・座右の銘: 「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」

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