CEOメッセージ

NISSHA株式会社 代表取締役 兼 最高経営責任者 鈴木 順也

株主・投資家のみなさまへ

株主・投資家のみなさまには日ごろよりご支援を賜り心から御礼申し上げます。

2020年12月期第1四半期の経営成績

 当第1四半期連結累計期間におけるグローバル経済情勢は、当初緩やかな回復基調にあったものの、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、景気は減速に転じました。アメリカや欧州では休業・移動制限・入国制限措置などにより経済活動が抑制され、景気は下押しされました。中国では経済活動の大幅な縮小が生じ、景気が減速しました。わが国の経済については、個人消費が弱い動きとなり企業収益が弱含むなど、景気が下押しされ、厳しい状況となりました。
 現在、当社グループは事業ポートフォリオの組み換え・最適化による成長を骨子とする第6次中期経営計画(3カ年)を運用しています。主力のコンシューマー・エレクトロニクス(IT)に加え、モビリティ(自動車・輸送機器)、医療機器、サステナブルパッケージ資材を重点市場と定め、バランスの取れた事業基盤の構築を図り、グローバルベースの成長戦略の実践による企業価値の向上を目指しています。当第1四半期連結累計期間においては、COVID-19感染症の影響は一部で見られたものの、主力のコンシューマー・エレクトロニクス(IT)向けの製品需要が堅調に推移しました。また、サステナブルパッケージ資材を対象とした企業買収が完了し、業績貢献が始まりました。
 これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は394億74百万円(前年同四半期比8.4%増)、利益面では営業利益は10億82百万円(前年同四半期は24億58百万円の営業損失)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は8億70百万円(前年同四半期は29億57百万円の親会社の所有者に帰属する四半期損失)となりました。

新型コロナウイルス(COVID-19)との戦い

 当社では、COVID-19感染症への対応として、生産部門以外では不要不急の拠点間移動や出張を禁止し、テレワークを積極的に活用するなどの感染拡大の防止に力を尽くすとともに、生産部門では入構時の検温や消毒体制の構築などを実施し、生産稼働を継続することで安定的な製品供給の確保に努めています。
 当社の事業は多様な市場にさまざまな製品を供給していますが、医療機器、蒸着紙などの飲料品・食品向けパッケージ資材、スマートフォンやタブレットなどの電子部品などはEssential Businessすなわち生活必需産業(「緊急度」が高いもの)であると分類され、これらの工場の稼働は概ね継続しています。一方で、自動車向けの内装部品や商業施設向けのビジネスメディアなどはEssential Businessであると分類されず、これらの工場の稼働率は低下しています。
 また当社では、COVID-19感染症により顕在化した医療資材の不足などの喫緊の社会問題を解決するために、産業資材事業とメディカルテクノロジー事業の人材・能力を結集し、従来は製品ラインアップにはなかったフェースシールドを構想からわずか二週間余りで出荷までを実現しました。中国の生産拠点ではサージカルマスクを増産する企業が使う生産設備の部品製作を短期間で請け負うといった活動が行われました。

2020年12月期の見通し

 第2四半期連結累計期間(上期)の業績予想につきましては、当第1四半期連結累計期間の業績とCOVID-19感染症の影響などを踏まえたうえで、最新の製品需要の動向を考慮しました。売上高は、COVID-19感染症の影響により一部の製品需要は当初の想定を下回るものの、ディバイス事業のタブレット向けなどの製品需要は当初の想定以上に推移し、前回予想を上回る見通しです。
 営業利益は、売上高の増加の影響に加え、ディバイス事業の需要増加による生産効率の向上や、経費削減の効果などより、前回予想を上回る見通しです。これに伴い、税引前利益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は想定を上回る見通しです。
 なお、2020年12月期通期の業績予想につきましては、2020年2月14日の公表から変更ありません。
  2020年12月期上期
(1-6月)
前回発表予想
2020年12月期上期
(1-6月)
今回修正予想
2020年12月期通期
(1-12月)
予想(変更なし)

売上高

(百万円)

75,000 77,000 166,000

営業利益

(百万円)

▲6,000 ▲4,000 ▲2,000

税引前利益

(百万円)

▲6,300 ▲4,200 ▲2,700

親会社株主の所有者に帰属する当期(四半期)利益

(百万円)

▲6,900 ▲5,200 ▲3,500

最後に

 当社のMissionは「人材能力とコア技術の多様性」を成長の原動力に、高い競争力を有した特徴ある製品・サービスの創出により、お客さま価値を実現し、「人々の豊かな生活」の実現に寄与することを掲げています。このMissionのもと、中期経営計画の完遂、すなわち「バランス経営の完成」により企業価値の向上を目指してまいります。

 株主・投資家のみなさまには、当社グループの今後の成長に向けて格段のご支援・ご鞭撻をたまわりますよう、よろしくお願い申しあげます。
 
2020年5月13日
代表取締役社長 兼 最高経営責任者

代表取締役社長 兼 最高経営責任者
鈴木順也のご紹介

・出身: 1964年 京都市生まれ
・略歴: 1990年4月 株式会社第一勧業銀行(現株式会社みずほフィナンシャルグループ)に入行
1998年3月 日本写真印刷株式会社(現NISSHA株式会社)に入社
取締役、常務取締役、専務取締役、取締役副社長を経る
2007年6月 代表取締役社長に就任(現職)
・座右の銘: 「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」

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