成形同時加飾フィルム分野における台湾・應宏集団との戦略的な協業について

2014年11月6日

日本写真印刷株式会社

日本写真印刷株式会社(以下、日本写真印刷)と台湾・應宏集団(以下、Inhon)は、2014年11月6日、日本写真印刷の産業資材事業が手がける成形同時加飾フィルム分野に関し、戦略的な協業関係を構築していくことに合意しましたので、下記の通りお知らせします。

背景および趣旨

日本写真印刷の産業資材事業が手がける成形同時加飾フィルムは、高精細な印刷技術を核として、グローバル市場で自動車、ノートパソコン、スマートフォン、家電製品などに広く採用されています。一方、Inhonは、ノートパソコンやスマートフォンに用いる筐体や加飾フィルムのほか、自社ブランドのノートパソコンやスマートフォンの製造・販売を手がけており、今後は中国・台湾市場においてその事業規模を拡大していく方針です。日本写真印刷の固有技術やノウハウとInhonが有する中国・台湾での事業展開力は互いに補完関係にあり、両者はこの地域における戦略的な協業関係を構築していくことに合意しました。

協業の内容

主にノートパソコン向けの成形同時加飾フィルムの分野において、日本写真印刷は、生産子会社のナイテック工業株式会社が保有する津工場の当該生産設備をInhonグループの香港應宏薄膜科技有限公司(以下、Inhon Film)に譲渡するとともに、それに関連する固有技術やノウハウをInhon Filmにライセンス供与することになりました。今後、Inhon Filmは、これらの生産設備と技術・ノウハウを活用し、Inhon Filmが中国に建設予定の新工場において成形同時加飾フィルムの生産を開始する予定です。一方、営業活動については、中国・台湾地域に強みを持つInhon Filmを日本写真印刷がサポートする形で展開する予定です。

Inhon Filmの概要

商号 香港應宏薄膜科技有限公司
(HK Inhon Film Technology Company Limited)
本店所在地 香港
設立 2014年
資本金 18,750千米ドル
代表者 董事長 魏宏帆(Hongfan Wei)
事業内容 加飾フィルムおよび包装資材などの製造・販売

Inhonの概要

Inhonは、以下の企業を中心とする台湾の企業グループです。
  • 應宏科技集團(Inhon Technologies Holdings)
ノートPCやスマートフォン用の筐体や加飾フィルムなどの製造・販売を手がける
http://www.inhontech.com/

  • 應宏國際股份有限公司(Inhon International Co., Ltd)
自社ブランドのノートPCやスマートフォンなどの製造・販売を手がける
http://www.inhon.com/

  • 香港應宏薄膜科技有限公司(HK Inhon Film Technology Company Limited)(本件)
加飾フィルムや包装資材などの製造・販売を手がける

いずれの企業も魏宏帆(Hongfan Wei)氏が100%ないし過半数の株式を保有しており、董事長を務めています。Inhonグループの年間売上高は、約25百万米ドルです。

今後の見通し

Inhon Filmへの生産設備の譲渡に伴い、2015年3月期第2四半期連結決算において固定資産の減損損失による581百万円を特別損失として計上しています。なお、2015年3月期第3四半期以降の連結業績への影響は軽微です。今後、状況に変化が生じた場合は、お知らせします。
日本写真印刷とInhonはさらなる協業の可能性について引き続き協議を重ねています。今後、新たな協業についての合意に至った際には、お知らせします。
・掲載の内容は、発表時の情報であり、以後予告なしに変更されることがあります。リスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
・「NISSHA」は、NISSHA株式会社を表し、「NISSHAグループ」は、NISSHA株式会社とそのグループ会社の総称を表します。

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