ゾンネボード製薬株式会社の買収に関するお知らせ

2019年11月8日

NISSHA株式会社

 NISSHA株式会社(以下、当社)は、ゾンネボード製薬株式会社(以下、ゾンネボード製薬)の株主との間で株式譲渡契約を締結し、同社を子会社化することになりましたのでお知らせします。なお、買収の完了は2019年11月下旬を予定しています。

 当社は重点市場(※1)の一つである「医療」において、Drug Delivery System(薬物送達システム(※2)、以下DDS)に着目し、医薬品市場への参入を検討してきました。具体的には、当社が創業以来培ってきた印刷やコーティングなどのコア技術を最大限に活用できるフィルム状の製剤の開発を進めてきました。フィルム状の製剤は患者さまのQOL(Quality of Life)の向上や服薬のしやすさに寄与することが期待され、従来の錠剤、注射剤などからの剤形変更による市場規模の拡大が見込まれています。

 ゾンネボード製薬は、創業から80年の歴史を持ち、自社開発の医療用医薬品(先発医薬品)と医薬部外品の製造および製造販売を行っています。耳鳴緩和剤、むし歯予防剤「レノビーゴ」などのロングセラー製品を手掛け、これらの製品は全国の薬局、ドラッグストアなどで販売されています。また、錠剤、液剤、散剤といったさまざまな剤形に関する高い製造技術や品質管理能力を持ち合わせ、医薬品市場における強固な事業基盤を構築しています。

 当社は今回の買収により、フィルム状の製剤を上市するために必要となる業許可、GMP省令を遵守した製造工場と品質管理体制、販売チャネルなどの事業基盤を獲得します。創業以来培ってきたコア技術とイノベーションを通して、医薬品市場においても人々の生活を豊かにする社会貢献を目指します。

※1 現在、当社は事業ポートフォリオの組み換え・最適化による成長を骨子とする第6次中期経営計画(3カ年)を運用しています。主力のコンシューマー・エレクトロニクス(IT)に加え、モビリティ(自動車)、医療機器、サステナブルパッケージ資材を重点市場と定め、バランスの取れた事業基盤の構築を図り、グローバルベースの成長戦略の実践による企業価値の向上を目指しています。

※2 必要な部位に必要な薬物量を必要時間だけ作用させるように最適化を目指した投薬システム。

ゾンネボード製薬株式会社の概要

所在地 東京都八王子市散田町5-7-14
代表者 代表取締役社長 佐藤壮紀
設立 1988年 ※創業1941年
従業員数 正社員51人、アルバイト・パート 32人(2019年5月末現在)
事業内容 自社開発ブランドの医療用医薬品、医薬部外品の製造および製造販売
売上高 売上高 1,051百万円(2018年9月期)
公式Webサイト https://www.zonnebodo.co.jp/

今後の見通し

 本件に伴う当社の今期の連結業績に与える影響は軽微と見込んでいます。今後、業績予想修正の必要性および公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示いたします。
掲載の内容は、発表時の情報であり、以後予告なしに変更されることがあります。リスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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