アメリカで内視鏡用処置具を手掛けるEndoTheia, Inc.との
資本業務提携に関するお知らせ

2023年11月7日

NISSHA株式会社

 NISSHA株式会社(以下、当社)のメディカルテクノロジー事業の連結子会社であるNissha Medical Technologies(本社:アメリカ ニューヨーク州、以下NMT)は、EndoTheia, Inc. (本社:アメリカ テネシー州、以下EndoTheia)との間で資本業務提携に関する契約を締結しましたので、お知らせします。

 当社のメディカルテクノロジー事業は、医療機器やその関連市場において、高品質で付加価値の高い製品をグローバルに提供しています。同事業の主力分野である開発製造受託(CDMO※1)は、低侵襲医療用の手術機器や医療用ウェアラブルセンサーなどを中心に、大手医療機器OEMから設計・開発・製造まで一貫して受託するビジネスモデルを展開しています。

 当社では医療機器のCDMO市場の潜在的な成長性を認識しており、事業の成長を牽引する主力分野として医療機器のCDMOに注力しています。医療機器の絶え間ないイノベーションに対応する能力の強化・拡充を図り、低侵襲医療用の手術機器など既存分野でのパイプライン※2の確保・拡大に加え、手術支援ロボットなどの新たな領域での事業機会の探索を推し進めています。

 EndoTheiaは、テネシー州ナッシュビルに拠点を置くスタートアップ企業です。低侵襲医療で用いられる内視鏡用処置具の製品設計・開発に強みがあります。独自の技術ポートフォリオを持つアメリカのVanderbilt大学から移管した技術をベースに、内視鏡用処置具の操作性と精度を向上させる画期的な能力を有しています。EndoTheiaはこれらに関連する特許を保有し、その特許は内視鏡用処置具に限らず、手術支援ロボットのエンドエフェクター※3などにも適用が可能です。

 今回の資本業務提携により、両社の設計・開発能力を強化し、NMTの多様な製造能力を活用することで、医療機器の革新に貢献します。NMTの持つ販路を通して、内視鏡用処置具の操作性向上に貢献し、また、これまで実現しえなかった内視鏡向けの操作技術を新たに提供したいと考えています。

 患者さまの負担軽減に寄与する医療機器の拡充は、メディカル市場向けでの経済・社会価値の創出を掲げる当社のサステナビリティビジョンのなかで目指しているものです。今回の資本業務提携により、医療機器市場における事業機会の拡大が期待されます。

※1 CDMO:Contract Design/Development and Manufacturing Organization
※2 パイプライン:量産に向けて開発を進めている製品
※3 エンドエフェクター:ロボットの先端に取り付けられ、採取、把持、切除などの動作を行う機器

EndoTheiaの製品

内視鏡用処置具

EndoTheia

EndoTheia

硬性鼻腔鏡

EndoTheia

結石除去用カテーテル

EndoTheia

EndoTheia

注)画像はイメージです。これらの製品は現在、米国での市場調査の段階にあるもので、日本国内では製造・販売していません。

EndoTheia, Inc.の概要

Endotheia

所在地 1720 W. End Ave, Suite 520, Nashville, TN 37203
代表者 Scott Webster
設立 2018年
従業員数 10(2023年11月現在)
事業内容 内視鏡用処置具の製品設計・開発
公式Webサイト https://www.endotheia.com/
*英語サイトのみ

今後の見通し

 本件に伴う当社の今期の連結業績に与える影響は軽微と見込んでいます。今後、業績予想修正の必要性および公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示いたします。
・掲載の内容は、発表時の情報であり、以後予告なしに変更されることがあります。リスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
・「NISSHA」は、NISSHA株式会社を表し、「NISSHAグループ」は、NISSHA株式会社とそのグループ会社の総称を表します。

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