水資源

NISSHAグループは、環境基本方針において、地球環境に配慮した企業活動により「企業の持続的な成長」と「持続可能な社会」を実現することを掲げています。また、環境基本原則では、資源循環型の社会の構築を目指すとともに、生物多様性を尊重し自然との共生を図りながら汚染の予防に取り組むことを宣言しています。これらの方針は、当社グループの事業活動における基本的な姿勢を示しています。
 
水の使用に際しては、適正な使用、水のリサイクル(再利用)、水使用の効率化を通して、使用量の削減に取り組んでいます。当社グループにおける取水量・排水量は、ともにその約95%が国内生産拠点での活動によるものです。またその大半を、ディバイス事業の生産拠点であるNISSHAプレシジョン・アンド・テクノロジーズ株式会社(NPT)の姫路工場・加賀工場が占めています。
 
ディバイス事業の主力製品であるフィルムタッチセンサーの生産工程では、製品の品質を維持するため良好な水質の水を必要とします。排水の水質については厳しい自主基準値を設けて定期的な自主測定を実施するなど、管理を徹底しています。

水ストレス地域の把握

当社は、世界資源研究所(World Resources Institute)が開発した水リスク評価のグローバルツールであるAqueduct(アキダクト)を用いて、生産拠点の水リスク評価を行っています。
 
■ 国内生産拠点
2024年は、国内生産拠点の「全体の水リスク(Overall water risk)*」は、Low (0-1) またはLow-Medium (1-2) に該当しています。当社グループにおいて相対的に水の使用量が多いNPT姫路工場・加賀工場がある地域のリスク値は、いずれもLow-Medium(1-2) に該当しています。これらの地域での取水・水の使用が水資源に大きな影響を与えることはないと考えていますが、環境への負荷を軽減するため、水の使用量の削減目標の設定やインフラの工夫などの取り組みを継続しています。
 
■ 海外生産拠点
海外の生産拠点のうち、北米、中南米、中国の3拠点で「全体の水リスク(Overall water risk)*」がHigh (3-4) に該当しています。今後はこの評価結果をもとに、それぞれの拠点における水リスクへの対応策を検討していきます。
 
*「物理的リスク(量)」「物理的リスク(質)」「レピュテーションリスク」の各項目を点数化し、リスクレベルをLow(0-1)・Low-Medium(1-2)・Medium-High(2-3)・High(3-4)・Extremely-High(4-5)の5段階で評価しています。
 

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