カレンダー(2023年)

表紙 「三千院」

表紙

撮影のポイント

撮影年月:2022/8/25 3:27pm
天候:晴れ
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:Canon TS-E90mm F2.8L マクロ
条件:ISO200 f/2.8 1/125
フォトグラファーの一言
手前と奥に大きくボケを作り、木陰でぽつんと佇むお地蔵さんを表現しました。

三千院について

平安初期の延暦年間(782~806年)、伝教大師最澄が比叡山の東塔南谷(とうとうみなみだに)に構えた一棟の建物が起源。何度も移転をくり返し、「三千院」と称されるようになったのは、現在の大原の地に移った明治維新以後のことです。四季折々に美しい庭園、国宝・阿弥陀三尊像など貴重な文化財・名建築の数々は、国内外から多くの人々を惹きつけてやみません。苔の緑から顔を出す素朴な「わらべ地蔵」も老若男女に愛されています。

1月 2月 「北野天満宮」

1月 2月 「北野天満宮」

撮影のポイント

撮影年月:2021/2/16 11:00am
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon D850
レンズ:Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
条件:ISO800 f/16 1/100
フォトグラファーの一言
冬の寒さが残る穏やかな晴れの日に、赤・白・ピンクと見事なグラデーションを見せてくれました。

北野天満宮について

北野天満宮は、優れた学者であり歌人でもあった菅原道真公(菅公)を祀る神社です。平安時代中頃の947年に創建されました。菅公がことのほか梅の花を愛でたことから、境内には50種、約1500本の梅が植えられ、開花の時期には紅白の梅が咲き競います。毎月25日は天満宮の縁日。1月25日の「初天神」は新春の参拝者で賑わいます。学問の神様としての信仰は今も変わることなく人々の生活のなかに受け継がれ、「北野の天神さん」と親しまれています。

3月 4月 「勧修寺」

3月 4月 「勧修寺」

撮影のポイント

撮影年月:2022/4/21 0:20pm
天候:雨
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:Sony FE 24-70mm F2.8 GM
条件:ISO400 f/11 1/125
フォトグラファーの一言
しとしと小雨降る中、色づいた桜が華やかに映えていました。

勧修寺について

醍醐天皇が生母、藤原胤子(たねこ)の菩提を弔うため、平安中期(900年)に創建した門跡寺院です。応仁の乱(1467~1477年)の兵火などによって焼失した後、1682年、皇室・徳川家の援助によって復興されました。境内には牡丹桜をはじめ、染井吉野・八重桜・平安枝垂桜など約40本の桜の木が植えられており、春の風情を感じながら参道や庭園などを散策することができます。

5月 6月 「あだし野念仏寺」

5月 6月 「あだし野念仏寺」

撮影のポイント

撮影年月:2022/7/1 2:38pm
天候:晴れ
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:Sony FE 24-70mm F2.8 GM
条件:ISO640 f/7.1 1/20
フォトグラファーの一言
竹の小径の奥へ奥へと誘われるよう撮影しました。

あだし野念仏寺について

嵯峨野・鳥居本に位置する化野(あだしの)。この地に、空海(弘法大師)が五智山(ごちざん)如来寺を建てました。当初は真言宗寺院でしたが、鎌倉初期に、浄土宗の開祖、法然がこれを念仏道場としました。現在は華西山東漸院(かさいざんとうぜんいん)念仏寺と称しますが、「あだし野念仏寺」として広く知られています。境内の奥へと続く竹林の道があり、青々と天空を突き抜けるかのごとくまっすぐに伸びた竹の隙間から陽光が差し込む光景は、訪れる人々に清冽な印象を残します。

7月 8月 「広沢池」

7月 8月 「広沢池」

撮影のポイント

撮影年月:2022/8/16 8:42pm
天候:雨のち晴れ
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:Canon EF70-200mm F2.8L
条件:ISO400 f/5.6 2”
フォトグラファーの一言
雨上がり、色とりどりの灯篭と鳥居形が織りなす幻想的なひとときでした。

広沢池について

989年に宇多天皇の孫、寛朝(かんちょう)僧正が朝原山の麓に寺を建立した時に開削した池とされ、平安時代から月見の名所として知られてきました。池の畔から見渡せる嵯峨野の山々は四季折々に姿を変え、心を和ませてくれます。毎年8月16日、京都五山送り火の日には、精霊送りが行われ、五色の灯籠が広沢池一面に流されます。ゆらゆらとなびく幻想的な光と、その向こうに見える京都五山送り火のひとつ「鳥居形(とりいがた)」を合わせて鑑賞することができます。

9月 10月 「美山」

9月 10月 「美山」

撮影のポイント

撮影年月:2021/9/16 2:18pm
天候:曇り
カメラボディ:Sony α7R IV
レンズ:Sony FE 24-70mm F2.8 GM
条件:ISO1600 f/11 1/200
フォトグラファーの一言
かやぶき屋根の趣ある家屋と曇天に映えるコスモスが素敵な空間を生み出してくれました。

美山について

京都府のほぼ中央に位置する美山町。数多くのかやぶき屋根の建物が現存している北集落は1993年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、「かやぶきの里」として親しまれています。かやぶき屋根の建物は断熱性が高く、夏は涼しく冬は暖かく過ごせることから、古くから日本各地で造られてきました。近年は減少の一途をたどっていますが、この地域では地域の人々によって大切に守られています。

11月 12月 「地蔵院」

11月 12月 「地蔵院」

撮影のポイント

撮影年月:2021/12/10 10:30am
天候:曇り
カメラボディ:Nikon D850
レンズ:Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
条件:ISO800 f/11 1/80
フォトグラファーの一言
門まで続く落ち葉の絨毯と赤く染まったもみじの葉が秋の装いを感じさせてくれました。

地蔵院について

鎌倉時代の歌人、藤原家良が山荘を営んだ衣笠山。京都の北山の一部をなすこの地に、南北朝時代の武将、細川頼之が1367年に建立したのが地蔵院です。臨済宗の同寺は、周囲を美しい竹林で囲まれていることから「竹の寺」とも称されます。参道を歩き進むと、竹林の精気に体全体が包まれるかのようです。秋には深紅に色づいたもみじが竹林に向かう参拝者を迎えます。

12月 1月 「南座 まねき」

12月 1月 「南座 まねき」

撮影のポイント

撮影年月:2021/12/22 4:41pm
天候:晴れ
カメラボディ:Nikon Z 7
レンズ:Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
条件:ISO800 f8 1/30
フォトグラファーの一言
京都に年の瀬の訪れを告げる歌舞伎公演の出演者名を書いた看板「まねき」。交通量と人通りが多く、写すタイミングが重要です。

南座 まねきについて

歌舞伎発祥の地とされる京都。師走になると、四条大橋東詰め南側の南座に「まねき」が上がります。まねきとは、文字や絵を使って劇場前を飾る伝統的な宣伝手法に由来する看板のこと。看板の上部には庵形が付き、翌年一年の一座の顔ぶれを披露する「吉例顔見世興行」に出演する歌舞伎役者の名前と紋が、勘亭流と呼ばれる独特の筆太の書体で記されています。ずらりと並んだまねきは、年の瀬の装いを終えた南座を華やかに飾ります。

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