効率性・生産性の向上
NISSHAグループは、「効率性・生産性の向上」をマテリアリティとして特定しています。デジタル技術を活用することでこれらを高め、自社の競争力強化だけでなく、お客さまへの価値提供や社会課題の解決に貢献します。
私たちは、生産のみならず社内のあらゆるプロセスをデジタルで変革しています。こうした変化・変革の推進には、人材が最も重要だと考え、社員の育成に力を入れています。
私たちは、生産のみならず社内のあらゆるプロセスをデジタルで変革しています。こうした変化・変革の推進には、人材が最も重要だと考え、社員の育成に力を入れています。
取り組み
当社グループは、DXを推進するためのプロジェクト(DXプロジェクト)活動を通じて、業務の効率化および生産性向上に積極的に取り組み、大きな成果を上げています。主な取り組みは以下の通りです。
- デジタルツイン技術を活用し、工場レイアウトや人員配置を仮想空間上で高精度にシミュレーションすることで、より効率的な人員配置を把握し、必要人員の減少を実現
- 内製にて開発・運用していた自動見積もりシステムに、温室効果ガス排出量の算定、過去のトラブル事例の閲覧、リスクと対策案の提示機能を新たに追加し、AIによる設計サポートを充実
- 業績データを多次元データベースに集約し、従来の煩雑な集計作業を効率化すると同時に、予測分析や計画シミュレーションにも対応するシステム基盤を構築。柔軟かつ的確な経営判断を支える体制を整備
また、デスクワーク中心の職場の生産性向上策として、RPA(Robotic Process Automation)などを使用した業務の自動化・効率化も引き続き拡大しました。RPAは2019年の本格導入以降、2024年末までに年間約90,000時間分の作業を自動化・効率化しています。
2024年度は生成AIの活用が大きく進展しました。2023年度末に導入した社内向けのChatGPTの利用が国内外で拡大しました。その他、Microsoft社のCopilotサービス群のトライアル利用も国内外で実施し、それぞれの職場で活用事例が共有され効果が創出されています。
2025年度は、DXプロジェクトの継続・創出を軸に、「データ活用」と「シミュレーションによる意思決定の精度向上」を重点テーマとして取り組みます。
当社グループでは、DXリテラシー向上を目的に、生成AIやBusiness Intelligence Tool(BIツール)講座の開催など社内外の学習機会を活用し、リスキリングを推進しています。また、滋賀大学との連携による大学院への派遣や研修を通じて、データサイエンス人材の育成にも力を入れています。さらに、デジタルスキル標準に準拠したアセスメントツールを導入し、社員のスキルを可視化し、人材配置の最適化に向けた基盤を構築しています。